H20期 山田会長の挨拶Last updated:2010年4月17日

山田邦雄元会長の写真

同窓会「反転の年」に

平成20年度 KBS同窓会 会長
山田邦雄 (M11/ロート製薬株式会社 代表取締役社長)

今年度の同窓会長をさせていただく事になりました、M11の山田です。関西在住という事もあり、卒業以来は学校ともやや疎遠になっておりましたが、あの下田合宿からはや20年、学生時代が懐かしくもあり、また今や3000人規模になった同窓会の為に少しでもお役に立てば..という思いで、お引き受けする事になりました。

ご存知のように、慶応義塾は今年創立150周年を迎えます。またKBSも、その前身であるビジネススクールが1962年に設立されて以来、半世紀近くにもわたる歴史を積み重ねてきました。その間になされた様々な研究、人材育成、ノウハウの蓄積、また教鞭をとられた先生方や、卒業生が日本の産業界の発展に果たした役割は、一片の言葉では表現できないほど非常に大きなものであります。今でこそ日本にもビジネススクールがたくさん誕生し、MBSという言葉ですらも広く認知されるようになりましたが、そもそもビジネスを学問する、経営を科学する、という発想は日本にはあまり無かったものであり、まさにそれをKBSが切り開いてきたのだ!という事を思い至れば、これは一卒業生としても大変誇らしく感じることが出来ます。

しかし、この間社会は大きく変わりました。創立の60年代、日吉に移りKからMに移行した70年代、日本が上り坂だった80年代、バブル後の90年代、そして本格的にグローバルの波が押し寄せてきた21世紀..と、経営を取り巻く環境は激変しています。特に人口減という、ちょっと前までは想像すら難かった社会の縮小ベースの上で(少なくとも国内については)経営を考えなければならない時代となり、いまこそHOW TOの経営術ではなく、WHAT(何を)WHY(何のために)経営を行っていくべきかを考えなければならない時代になってきました。まさに航海図の無い、しかも嵐の海に漕ぎ出していくという状況であります。であればこそ、KBSにとってこの3000人という卒業生=様々な場面で現実に対峙し、獅子奮迅の活躍をしている「軍団」の存在意義が高まってきていると私は思います。まだ若い現役世代や卒業してまもなくの世代と、変化を生き抜いてきた中堅、ベテラン世代とが交流し、一方ではこれからの未知の世界への展望を、一方では企業の経営を通じての貴重な教訓を、それぞれがぶつけ合うような場面が増えてくれば素晴らしいと考えるわけです。それでこそ、本当に歴史の厚みがある、いや歴史を積み重ねなければ出来ない、本物のビジネススクールたりえる事ができるのではないでしょうか。

とはいうものの、残念ながら実態としての同窓会は、むしろ活性化とは逆の方向にあるのが実態です。卒業後はとにかく仕事が忙しくなるなかで余裕が持てない、やはり学校の事よりは現実のビジネスがはるかに重要..等々理由はいろいろあると思いますが、疎遠になっておられる人数のほうが圧倒的多数です。(かく言う私もその部類でした。)しかし、一方では歴代の役員さんのように、非常に熱心に同窓会の活動に貢献してくださるメンバーも、決して少なくはありません。そこで、今年の役員会のメインテーマは「反転の年」という事を挙げています。同窓会は事業体ではないので、なかなか急に体質が変化するという事は難しいと思いますが、せめてKBSを、そしてこれからKBSで学ばれる若い人たちを盛り立てることが出来て、またOB、OGである我々も大いに刺激を受ける事のできるエキサイティングな交流の場になる事を目指して、そのきっかけを作るべく一年間務めさせていただきたいと考えております。卒業生各位の「いっちょかみ」「ちゃちゃいれ」を、是非是非お願いする次第であります。