許斐先生からのメッセージLast updated:2010年7月16日

KBS同窓生へ退職のご報告

許斐 義信

KBS同窓生の皆様、ご無沙汰致しております。

小生と皆様との関係は、此処10年程度は教師として、それ以前はビジネスゲームや経営革新論として講座単位でのお付き合いでしたので、定年退職と申し上げても、接触のタイミングで小生の存在感はまちまちでしょうが、いずれにしろ10年程度前に専任となり、その間「日本経済の問題を経営の視点から考える」という視点で研究と教育に時間を割いて参りました。そこで「現在は10年前に戻っている」と申し上げれば、大よその説明になるものと考えております。KBSとは「総合経営」領域の小林、磯部、岡田の3教員との話を受け、教授会の承認の下、経営再建論とビジネスゲームの2科目は従来通り当面は継続することに致しました。

此処で企業経営に関する持論を披歴するのは場違いのようにも思えますが、お付き合いください。企業に於ける経営機能についてですが、特に日本企業は、経営という仕事を経営管理的機能と混同した認識を持っていると評価しています。加えてバブルが崩壊した1990年以降、特に世界とりわけ日本企業を取り巻く環境は激変し、それまで培ってきました世界中の経営研究者の研究対象となっていた日本的経営は風化してしまって久しいと看做しています。そこで私も実業に戻ってとはいえ、「経営」という機能を改めて見直す決意をしております。たとえば「技術と経営との関係」についてはKBSで挑戦していた課題ですが、この春PHP研究所から「競争力強化の戦略」と題して書物を著しましたし、更に現在はもう一つの視点でした「事業の構造変革」について、KBSでの10年間の研究を総括する目的で別の著作を纏める作業を並行し進めております。経営資源以外に取り立てて優位性が無い我が国が、今後厳しい国際競争の場で活躍し続けるには、頼りになるものは「経営力」しかないと考えています。私論にご賛同頂けるのなら、KBS同窓会のこのHPを利用して、皆様と共に経営に関する諸々の議論や意見交換を行うことを、提案いたします。簡単ですが、以上をもちまして、ご挨拶に代えさせて頂きます。

以上