渡邊先生からのメッセージLast updated:2016年5月30日

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渡邊 直樹

2016年4月1日付けでKBSに着任いたしました渡邊直樹と申します。一橋大学(経済)、筑波大学(システム情報系)を経て、KBSに参りました。所属領域は情報・意思決定であり、経営科学関連科目の授業を担当いたします。

私の専門分野はゲーム理論と呼ばれる応用数学の一分野であり、ミクロ経済学の基礎理論、経営科学(OR)の一分野でもあります。政治学、社会心理学、生物学 におけるゲーム理論の応用は一般書でもこれまでしばしば紹介されてきましたが、最近では計算機科学や人工知能、哲学でも応用が進んでいるようです。ゲーム理論は2つ領域に大別され、 それぞれ、非協力ゲーム、協力ゲームと呼ばれています。私のこれまでの研究は、これら2つの領域の諸概念をうまく組み合わせて、交渉、入札、投票など、経済や経営、政治に関わる仕組みを取り扱ってきました。現在のゲーム理論は、しかし、1990年ごろにほぼ完成しており、経営学者でもあるサイモンが課題とした「限定合理性」をその理論構成にどのように取り込んでいくかという点で長々と立ち往生してしまっています。私は、ゲーム理論の研究成果をどのように経営に応用するかという観点からだけではなく、実際になされた、あるいはなされうる意思決定に基づいた「新しいゲーム理論」を学生およびみなさまと一緒に考えたいと思っております。

至らない点が多々ありますが、KBSと同窓会のみなさまのお力になれますよう努めて参りますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。