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2018年度 小林会長の挨拶

2018年4月10日

「環境変化を見据え、新しいKBS同窓会の在り方を追求する」

2018年度 KBS同窓会 会長
小林 英夫(M21/多摩大学 学長室長 経営情報学部教授)

2018年度の同窓会長を務めさせていただくことになりました、M21の小林英夫です。KBSとKBS同窓会の発展のために、微力ながら尽力させていただく所存ですので、何卒宜しくお願い申し上げます。

さて、KBSもKBS同窓会も大きな環境変化の波にさらされています。
主な外部環境の変化として、技術進歩、高齢化、国際的立場の変化があげられます。
技術進歩においては、足元をみればSNSが発展し、会員相互の親睦を図るという同窓会の目的を補完するようになっています。先を見通せば、AIが発展し多くの仕事を置換していくことが予測されており、経営者人材として身につけていくべき能力・資質にも変化がみられます。高齢化の観点では、人生100年時代といわれる中で、企業組織の一員としての自分だけでなく、社会組織の一員としての自分、あるいは企業を離れた一個人としての自分の生き方が問われるようになってきています。ビジネススクールで身につけるべき資質もビジネス上の業務遂行能力だけでなく人生を見据えたものとなり、同窓会活動も社会貢献の場と位置づけられると思われます。日本の国際的立場に目を移せば、GDP世界第2位の座は2010年に中国とって変わられました。中国のGDPはあっという間に日本の3倍に達しようとしており、今後日本はインドやインドネシア、ブラジル等にも抜かれていくであろうと予測されています。日本を代表するビジネススクールとして発展してきたKBSは、このような世界の潮流を捉えていく必要があります。
また、近年の内部環境の変化として、学生の属性に変化が生じていることが指摘されます。15年以上の実務経験を要求し就労と両立することができるEMBAの創設により、学生のすみ分けが進み、全日制MBAにおける企業派遣の減少や新卒比率上昇といった現象を生じさせています。
このような環境変化は、KBSが教授する内容にも変化を要求しています。同時にKBS同窓会が担うべき役割や運営方法も環境に応じて変わっていく必要があると考えています。

そこで、今年度の同窓会は「新しい同窓会の在り方を追求する」ことを活動の中心としたいと思います。
本年1月の総会で要望が上がった現役生とのグリップ強化や現役生支援策、公式Facebookではカバーできない会員ネットワーク手段としての同窓会名簿とホームページ・システムの整備などを、委員会を設け広く会員の参画を図りながら遂行していきたいと考えています。イベント内容については、これまでの諸先輩方の活動の蓄積を活かしつつも、必要に応じて見直しも図りたいと考えております。
また、同窓会の運営方法についても、1年持ちまわりで幾つかのイベントをこなす形が望ましいのか、現役生と距離の近い当年卒業の期の同窓会運営への参画を促すべきではないか等々、建設的な議論を重ねて新しい同窓会の形を導いていきたいと思います。

本年度役員一同、力を合わせて頑張る所存です。
同窓会員の皆様におかれましては、ご理解とご支援をいただき、同窓会活動に積極的にご参加いただければ甚だ幸いに存じます。
何卒宜しくお願い申し上げます。