奥村先生からのメッセージ
2010年7月16日近況報告
静岡県立大学 経営情報学部
教授 奥村 昭博
現在、私は静岡県立大学経営情報学部の大学院で研究科長を務めています。慶應では気ままな研究者生活を送らせていただきましたが、こちらでは日夜、管理職のつらさを味わっております。
こちらに移ってからの私の主務は、大学院の組織改組です。まず博士課程の新設を行いそれに伴い大学院の名称を「経営情報イノベーション研究科」とすることを行ってきました。約一年近く文部科学省向けの設置に関する概念づくりと、書類作成に追われてきました。そしてやっとこの6月末に名称変更が許可され、きたる10月には博士課程設置の判断が下る予定です。この大学院は私が夢としてきた「イノベーション」を中核とする大学院です。日本社会の経済、地域、産業、企業経営あるいは行政管理など様々な所にノベーションが必要とされる。まさにこういった今日的課題に応えようとする大学院です。とりわけこの学部が保有するICTの技術を用いて社会のあらゆる局面にイノベーションをもたらすことを目的とした社会人大学院です。内容としては、ビジネス、ソーシャル、パブリックのイノベーションを研究し、実践する大学院を目指しております。
慶應を移ってからこういう新しい試みを実行できたのも、ひとえに現在の学校の先生方の協力もさることながら、慶應時代に培われた知識、人脈のおかげだと思っております。ぜひ、KBSは常に時代の先端を走り続ける学校として存在していただきたいと願っております。