清水先生からのメッセージ
2010年7月16日清水 勝彦
2010年4月より慶応義塾大学大学院経営管理研究科教授として着任いたしました清水勝彦です。
私は東京大学法学部を卒業後、経営コンサルティング会社(コーポレートディレクション、有名人になった冨山和彦氏とも一緒にプロジェクトをしておりました)で10年間働き、1996年博士課程のために2度目にアメリカにわたりました。Ph.D.取得後10年間テキサス大学(サンアントニオ校、テニュア取得)で教鞭をとり、企業のM&Aの失敗を主な題材に、組織の戦略変更や組織学習の研究を行ってきました。出版した査読論文(英文)も2桁になり、現在Academy of Management Journalをはじめとする3誌の編集委員(Editorial Board)を務めております。この間、毎年夏休みは日本に一月半ほど滞在し、日本企業の経営現場に立ち会ったり、日本語での書籍もいくつか出版することができました。
経営組織マネジメントは幅が広く、一見とっつきやすそうな題材が多い一方、「分かったつもり」になってしまう危険も多い、大切な分野であると思います。ほぼ15年ぶりに、本格的に拠点を日本に移すということで、不安もありますが、多くのチャンスを生かしていこうと気合を入れています。これまでの経験だけでなく、更に日本、アジア企業の研究やKBSでの様々な活動を通じて、今後KBS同窓生のみなさまのお力にもなれればと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。